2012年5月 6日 (日)

つかの間の晴れ間

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に新たに駅ができ、鉄道が通ると、利便性はぐっと向上する。
周辺には大型ショッピングセンターなどの商業施設や高層マンションが建設され、
人々の暮らしが息づく。鉄道ができれば都市部から新たに人々も多く訪れるだろう、
そうすれば地域も活性化するはず…近年多くの不動産会社は都市部周辺の地域に目をつけ、再開発に躍起になっている。しかし、鉄道ができるということは、同時に周辺部から都市部へも人の流れを作ってしまうことを忘れてはならないだろう。

 先日、旅トモと一緒につくばエクスプレスに乗ってみた。秋葉原とつくばを結ぶ未来鉄道だが、柏以北にはこれまで行ったことがなかった。早速、柏の葉キャンパス駅を出発すると次第に速度を上げ、特急並みの速さになった。ほとんどが高架上を走り、踏切もないので速度を上げられるのである。利根川を渡り茨城県に入ると、緑も多くなり、ところどころ開けた空間に戸建て住宅がまるで模型のようにきれいに建ち並ぶ。柏からおよそ15分。降り立ったのは研究学園駅。駅前には一面芝生の美しい近代的な公園が広がっていた。園内を散策していたら樹形のきれいな一本の木を見つけた。若葉も芽吹き、青い空に向かってたたずむその姿は力強く、まさに未来都市の可能性を示唆しているようだ。

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2012年4月 8日 (日)

桜、さくら、サクラ・・・

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 『花(さくらばな)、今ぞ盛りと、人は言へど、我れは寂しも、君としあらねば』(万葉集)

昔から数々の和歌に詠まれたさくら。ある時は恋の歌に心躍らせ、ある時は悲哀の歌に自己を見つめ、様々な人々を魅了してきた。淡いピンク色が人の心に灯されるとき、我々日本人はそこにはかなさと美意識を覚える。

春は出会いと別れの季節でもある。期待と不安を胸に一歩を踏み出す4月。どういうお友達ができ、どんな先生がいるのか、ワクワクしたあの頃。自宅の近所の公園でも、ようやく桜が満開となり、無機質な都会の一角に彩りを添える。聞こえてくるのは子供たちの無邪気な歓声。遊ぶ子供たちを見ていると、なぜかこちらまでもが心が和んでくる。これからどんな大人に成長するだろうか、楽しい時もあれば、つらい時もあるはず。でも長い人生で見たらそれは一時、後で振り返れば、きっと良い思い出になるに違いない。何も良い経験だけが思い出を作るのではない。多くの経験を通してきっと素晴らしい人になってほしい…そんなことを考えていたら、ふと頭上にキラリ光る桜の花びらを見つけた。午後の斜光に照らされ、一際輝きを増していた。

さて、最初の和歌だが、あれは私の思いを代弁していると言っては、少し無粋だろうか。これほどまでに、この歌が親しく感じられたことはない。

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2012年3月 4日 (日)

豪雪地帯

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野県を源流とする千曲川は、やがて信濃川と名を変え、新潟県へと下る。沿線の栄村(長野県)や津南町(新潟県)は日本でも有数の豪雪地帯として知られている。それゆえこの季節、鉄道はまさに地元の人にとって、なくてはならない生活の足となる。

年も明け、気温も一段と低くなってきたころ、飯山線を訪れてみた。長野を出発する時はうっすらだった路面の雪も、新潟との県境に近づくにつれ深くなり、車窓はあたり一面の銀世界となった。小雪が舞う夕暮れ、遠くから一両の列車が顔を出した。冬は寂しさが感じられる季節だが、降り積もった雪、川の流れ、木立の茂み…すべての共演は、まさに一幅の水墨画を彷彿させる。


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2011年12月25日 (日)

小さな町に・・・

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L撮影では季節や場所がとても大切になる。冬のほうが気温も低く、また、平坦な地形のところよりは、勾配のあるところのほうがそれだけ機関車にも馬力がかかるため、排出される煙や水蒸気も多く、迫力ある写真が撮れる。

町を見下ろす高台に登ると、眼下には茂木の町並みが広がる。遠くには、群馬の山並みや雪のかぶった日光連山も眺めることができる場所。風も一段と冷たくなってきた午後2時半、間もなく本日最終のSLが下館に向けて出発する。それまで静かだった小さな町は、一瞬大きな汽笛の音に包まれる。(真岡鉄道 茂木)

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2011年10月30日 (日)

秋桜・・・

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常、「人物」などは太陽を背に向けて順光で撮るほうがきれいに写る。
しかし被写体が花などの風景の場合は必ずしもそうとは限らない。
逆光のほうがかえって魅力的に被写体を際立たせられる場合もある。
一面とまではいかなくても、農地にまとまったコスモス畑を見つけた。 
順光でも美しい秋の風物詩だが、
コスモスの薄い花びらのおかげで太陽の光が程よく透過して、
ピンク色がより強調できた。

真岡鉄道七井駅にて

 

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2011年9月10日 (土)

深い緑の中をゆく

 幹線を撮影するポイントというのは限られる。ほとんどの区間が高架を走るのに加え、堅牢なコンクリートの壁に覆われているからである。だから新幹線を撮ろうと思ったら、駅ホームのの先端か高台から見下ろさないと難しい。

 そんな制約の多い新幹線だが、長野新幹線を撮るのに絶好のポイントが群馬県安中榛名駅近くにある。線路ををまたぐ跨線橋から撮れるので安全だし、駅に停車する列車の場合はスピードも遅いため、シャッター速度も気にしなくていい。

 安中榛名はよく列車では通過するものの、今までに降りたことはなかった。近代的な駅舎は訪れる旅人をもてなし、高台の高原を思わせる駅前周辺には小奇麗な住宅が立ち並ぶ。視界は開け、眼下には群馬の山々が青々と連なりを見せ、心地よい風がひんやり気持ちい。都心からのアクセスのしやすさもあって、近年は分譲住宅が増加しているそうだ。Img_1575_blog

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2011年5月22日 (日)

田植えを終えて

東近郊において、SLが走るローカル線というと数は少ない。何かのイベントの際に走ることはっても、定期的に運行する路線は珍しい。

この真岡鉄道は毎週土日に今もなお昔ながらの蒸気機関車が走る貴重な路線で、沿線の益子は陶芸のまちとして有名だ。下館を出発してしばらくは平坦なところを走るが、終着の茂木に近づくと、車窓の緑の色がぐっと濃くなる。たまにはSLに乗って、初夏の風を浴びながら、プチ旅をするのも良いかもしれない。Img_1547_blog

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2011年4月24日 (日)

春爛漫鉄道

  季節の花を訪ねる今回は菜の花。桜と並んで春を代表とする菜の花は意外と郊外のローカル線沿道に咲いていることが多く、絶好の被写体になる。桜の淡いピンクも趣があってよいが、自己主張の強い黄色は、まだ新緑には早い山里に美しい彩りを添える。

 今回訪ねたのは、茨城県筑西市と栃木県茂木町を結ぶ真岡鉄道。週末にはSLも走るのどかなローカル線だ。どこか良いスポットはないかと探していたら、一面とはいえないまでもある一角に菜の花が咲いているところを発見。ただ、すぐ後ろには住宅や道路があるためフツーに撮るとあまり良い絵にはならない。そこで、望遠レンズを活用し、あえて菜の花をぼかし、周りの障害物を抑えて狙ったのがこの一枚。ちょうどレンズをのぞいていたら、乗っている女の子ふと目が合った。Img_1444blog_2

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2011年2月27日 (日)

早春の香り

成の大合併で、およそ3000以上もあった市町村が、1800にまで減少した。それによって津々浦々様々な地名が誕生したが、ひらがなの地名が多いのも平成の大合併の特色だ。さいたま市やあきる野市、少し足を延ばせば、つがる市(青森県)、あわら市(福井県)、さぬき市(香川県)、南あわじ市(兵庫県)・・・etc平仮名は確かに、柔らかい印象を与え、温かみを感じさせてくれるが、一方で古き良き従来の地名を残すことも大切な気がする。

埼玉県のほぼ中央部、水と緑に囲まれたときがわ町も旧玉川村と都幾川村が合併して誕生した。今回は梅の花と八高線を撮りたく、ときがわ町をぶらり訪れた。

どうしても梅と列車が撮りたかった。しかし、意外に線路沿いに梅の木は少ない。あっても道路を挟んでいたり、線路の土手の下であったりと上手く列車と絡めて撮れるようなところが見つからない。一面梅の中を走るシーンを狙っていたが、有名観光地でもない限りそのような規模の大きなところは見当たらない。・・・そんな折、線路沿いに数本ではあるが、枝ぶりのよい梅の老木を発見。決して数は多いわけではないが、花の付きはまずまず。そこで、梅の木に顔を近づけ、頬に枝がつくばかりによって撮影したのがこの一枚。白い可憐な花が青空にはよく映える。Img_1393_blog

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2011年1月10日 (月)

夕暮れのころ

道写真の楽しみは?と聞かれれば、迷わず自分で撮影ポイントを探す醍醐味と答えるようにしている。どんなに美しい景色が広がっていてもそこに線路がなければ鉄道写真とは言えない。そのためには、事前に地図を眺め、地形を読まなければならない。ここは広葉樹林の地図記号があるから、おそらく紅葉と列車を絡めて撮ることができるだろうな・・・、でも、山の谷に沿って走っているので、日が当たるのは午前中のほんの一時だろうな・・・などと思いめぐらすことこそ、鉄道写真の難しさでもあり、醍醐味でもある。日々刻々と変わる自然の中を走る鉄道だからこそ、思いがけない風景にも出会える感動もある。

どうしても夕日と列車の写真が撮りたかった。選んだのは東武日光線。早速地図を広げてみると、栗橋と新古河間で利根川をオーバークロスするポイントを発見。さらにこの場所は、東から北向きに大きく進路が変わる。ということは、列車の背後に夕日が沈み、シルエット写真が撮れると読み、早速現地へ。

時間は午後4時半。風も冷たく肌寒くなってきた夕刻、東武日光行特急スペーシアが夕日に浮かび上がった。Img_01327_4

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